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2020年01月30日

コラム

【成年後見④:成年後見人が最初にやるべきことは何か?】(成年後見に詳しい福岡の弁護士による無料相談受付中です)

こんにちは!福岡の弁護士の壇一也です。

前回に引き続き成年後見制度についてご説明します。

今回は、成年後見人の最初の仕事についてご説明します。

成年後見人が最初に取り組むべき仕事は何か?

1 速やかにご本人の資産や収入などを調査する。

成年後見人の主たる仕事は、ご本人の財産管理です。

財産管理を適切に行うためには、ご本人がどのような財産を持っていて、またどのような収入でどのような生活を送っているかを正確に把握する必要があります。

そのため、成年後見人は、速やかにご本人の資産や収入などを調査する必要があります。

具体的には、ご本人やこれまでご本人の財産を事実上管理されていた親族から通帳や保険証券などを引き継ぎます。これと並行して、親族の方などから事情聴取をして、大まかな財産内容を把握します(なお、成年後見申立書にも財産内容は記載されていますが、それに漏れがないかも調査しなければなりません)。

そのうえで、通帳や保険証券、不動産登記簿などを確認して、本人の財産を正確に把握していくことになります。通帳には様々な入出金記録がありますので、その記録から申立書に記載のなかった財産が存在することが発覚することもあります。

そのような調査結果判明した財産内容を裁判所に報告しなければなりません。

2 ご本人のために財産管理計画を立てる。

成年後見人は、引き継いだ財産やその時点でのご本人の収入や健康状態、生活状況などを踏まえて、どのようにご本人の財産を管理し、またご本人の今後の生活のためにどのような収支にするのかを書面にして裁判所に報告しなければなりません。

 


 

以上のとおり、成年後見手続を利用するためには様々な書類を準備しなければなりません。当事務所では数多くの成年後見手続申立てを行っておりますので、その申立てを代行することも可能です。
成年後見制度でご不明な点がございましたらお問い合わせください。無料相談は随時受付中です。