2020年05月11日
コラム
【団体交渉:労働組合、ユニオン】団体交渉とはどのようなものなのか?(福岡の弁護士による無料相談受付中です)
こんにちは!福岡の弁護士の壇一也です。
今回からは、団体交渉についてご説明いたします。
私は、これまで様々な企業様から依頼を受けて、労働組合側と団体交渉を行った経験が豊富にあります。
その経験をもとにできるだけ実務に沿ったお話をできたらと考えております。
団体交渉とは何か?
団体交渉とはどういうものなのでしょうか?
「団体交渉」という言葉や漠然としたイメージからすると、かなりの大人数で、時には声を張り上げて議論をするということを思い浮かべる方もいるかもしれません。
確かに、そのような団体交渉もあります。
団体交渉は、労働組合(労働者側)と使用者側(会社側)が労働条件などをめぐって話し合うことを言います。
そのため、団体交渉に同席するメンバーは、時には労働者側が1~2名程度、会社側も1~2名程度ということもあり、必ずしも大人数であるわけではありません。
また、あくまでも話し合いですので、声を張り上げて議論をすることもなく淡々と話し合いをすることもあります。
何のために団体交渉を行うのか?
たとえば、1人の労働者は、対会社との関係ではとても弱い立場にあります。
たとえば、会社から不当な扱いを受けた場合に、本当は文句を言ったり、それを拒否したりしたくても、なかなかできないものです。
一方で、複数の労働者が一致団結すれば、それだけ会社に対しても、自分たちの意見を言いやすくなります。
つまり、複数の労働者が集まることで、労働者は、会社と対等に話し合いを行うことができるようになるのです。
団体交渉は、このように労働者にとっては重要な権利でもあるため、次のように日本国憲法でも保障されています。
憲法第28条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
そのため、会社としては、団体交渉を申し込まれた場合には、誠実に対応しなければなりません。
団体交渉でお困りの方は遠慮なくご相談ください。弁護士壇一也は、これまで団体交渉を数多く取り扱い、豊富な経験を有しております。無料相談は随時受付中です。