【企業側】北九州市の不動産業を営む会社に対し残業代を請求された件で、120万円を減額して解決した事例
事案の概要(残業代請求、未払給料請求)
本件は、北九州市で不動産業を営むお客様の会社に対し、退職した従業員から残業代(割増賃金)130万円の他、未払給料(賃金)40万円を請求された事案です。
相手方従業員は弁護士に依頼して、お客様の会社にこれらの請求をしてきました。
弁護士壇一也による弁護活動の成果
1 請求された額
170万円
2 解決額(支払った額)
50万円
3 減額した額
▲120万円(減額率70%)
4 苦労・工夫した点
私は、お客様に相手方弁護士から残業代等を請求する内容証明郵便が届いた後に相談を受け、お客様の会社の代理人として対応することとなりました。
相手方の請求内容を検討した結果、以下のとおり対応することとなりました。
まず、残業代については、証拠に基づくものではなかったために、お客様の会社に保管されていた日報に基づいて相手方従業員が主張する時間外労働をした事実はないとして、残業代の一部については支払うと回答しました。
また、未払給料については、相手方は具体的には歩合給40万円の未払いがあると主張してきましたが、お客様の会社に定める歩合給の支給基準を満たしていないとしてこの支払いを拒否しました。
その結果、相手方も概ね当方の反論を認めたうえで、120万円を減額した金額を支払う内容で和解が成立しました。