【企業側】福岡県久留米市で工事下請業を営む会社に対し、労災事故を原因とする損害賠償請求がなされた件で、４８０万円を減額して解決した事例

事案の概要（損害賠償請求）

本件は、福岡県久留米市で工事下請業を営むお客様の会社の従業員が勤務中に後遺障害が残る事故に遭いました。

そのため、その従業員がお客様に対し、逸失利益や慰謝料、弁護士費用等の損害賠償を請求した事案です。

８８０万円

４００万円

▲４８０万円（減額率５４％）

私は、相手方従業員から弁護士を通じて損害賠償請求がなされた後にお客様から相談を受け、代理人として対応することとなりました。

お客様から話を聞く限りでは、本件労災事故についてお客様が安全配慮義務違反を理由として損害賠償責任を負う可能性は小さくないと考えられました。

もっとも、本件労災事故については相手方従業員にも相当程度過失が認められるとも考えました。ただし、過失割合については裁判になれば、どのような判断になるかがわからないこともあり、できるだけ裁判になる前に話し合いによって解決した方がよいと考えました。

そのため、私からお客様に対しては、このような考えをお伝えしたところ、お客様もこの方針に同意していただき、できるだけ支払う額を減らす方向で交渉してほしいとの指示を受けました。

そのような方針のもと、相手方弁護士とは粘り強く交渉を重ねた結果、４８０万円を減額する内容で和解が成立しました。