【企業側】福岡県筑豊エリアで運送業を営む会社に残業代請求等がなされた件で、約400万円を減額して解決した事例(福岡の弁護士による無料相談受付中です)
事案の概要(残業代請求)
福岡県筑豊エリアで運送業を営むお客様の会社に対し、元従業員が残業代など合計約725万円の支払を求めて、訴訟を提起しました。
弁護士壇一也による弁護活動の成果
1 請求された額
725万円
2 解決額(支払った額)
320万円
3 減額した額
▲405万円
4 工夫ないし苦労した点
本件は、退職した従業員(運転手)が未払残業代約725万円や付加金の支払を求めて訴訟を提起した事案でした。
私は、お客様からはこの訴訟を提起された後に依頼を受けました。
相手の元従業員の訴状を確認したところ、労働時間については過大に主張していると思われました。この労働時間を少しでも減らすことでお客様の会社が支払う残業代も減らすことができると考え、いわゆるデジタコの記録などを精査して、元従業員の主張が不正確であることを裁判所に理解してもらえるように準備を進めました。
その結果、裁判所からは、お客様の会社が相手の元従業員に対し320万円を支払う内容で和解することを提案されました。
この裁判所からの和解案をお客様と検討した結果、遅延損害金を考えると、訴訟を長期化することは好ましくないと考えられたため、和解案通りに解決することとしました。
その結果、訴訟提起から約1年後にこの内容で和解することで解決することができました。元従業員の請求額から半分以上も減額できたことで、お客様の会社にも大変喜んでいただくことができました。
なお、最近では、残業代請求は労働審判で解決することが多いですが、本件は、労働審判ではなく訴訟手続で解決することになりました。労働審判とは異なり、訴訟手続では遅延損害金の支払も視野にせざるを得ないため、会社側としては早期解決を図ることが望まれます。本件では、約1年と訴訟手続としては比較的短期間で、かつ結果も当方が望んでいた形で解決できたと考えております。