解決実績

2022年03月

[労働問題:労働審判]

【労働者側:Googleマップのタイムラインを有効活用した事例】福岡市でパン屋を営む会社に残業代を請求した件で、労働審判で300万円の支払を受ける内容で和解が成立した事例(福岡の弁護士による無料相談受付中です)

事案の概要(残業代請求)

本件は、福岡市でパン屋を営む会社に対し、従業員であるお客様が残業代を請求した事案です。

弁護士壇一也による弁護活動の成果

1 請求内容

残業代元金として345万円の請求

2 解決内容

解決金として300万円の支払を受ける内容で和解成立

3 私が依頼を受けた経緯

お客様は、このホームーページを見て、私に法律相談の申込みをされました。

お客様は早い時は、午前3時頃からパン屋で仕込みなどの準備に取り掛かり、遅い時は19時過ぎまでパンの製造や店内の清掃業務を行っていました。

しかし、残業代は全く支払われていませんでした。お客様は、いずれパン職人になりたい夢を持って頑張っておられましたが、このような厳しい労働環境で働いていくことに疑問を感じ退職されました。

このパン屋ではタイムカードがなかったものの、Googleマップのタイムラインの機能で労働時間を裏付けることができるのではないかと考えられたお客様が私に相談をされました。

4 正式な依頼を受けた経緯

お客様からお話を伺って、Googleマップのタイムラインを確認したところ、時期によって違いはあるものの、一定時刻にパン屋に到着し、一定時刻にパン屋を離れている記録を確認することができました。

そのため、このタイムラインからお客様の労働時間を証明することは十分に可能と判断し、お客様に見通しと弁護士費用について説明をしました。

お客様は、労働審判をした場合、雇い主と直接対峙することになることから非常に悩まれましたが、採取的には、労働審判になることも覚悟で、私に依頼されることになりました。

5 依頼を受けた後の経過

⑴ 私は、すぐに相手のパン屋に対し、残業代を請求すること、今後のお客様の窓口は弁護士になることを告げる文書を送りました。

その後、Googleマップのタイムラインをもとに残業代を計算したところ、345万円程度請求できることがわかりました。

そのうえで、相手のパン屋に対し残業代345万円を請求したところ、相手のパン屋も弁護士に依頼して、150万円を支払うと回答しました。

その結果をもとにお客様とも協議したところ、労働審判を申し立てることになりました。

⑵ 労働審判を申し立てた結果、裁判所には、当方の主張をほぼ全面的に認めてもらうことができました。

そのうえで、金額を交渉した結果、相手のパン屋がお客様に対し、300万円を支払う内容で和解が成立しました。

6 お客様の感想

300万円という金額は、お客様が期待していた以上の金額だったということで非常に喜んでいただきました。

お客様から最後にいただいたメッセージを紹介させていただきます。

「無事に解決に導いていただき本当にありがとうございました。普段は経験することができないことばかりで、大変勉強になりました。また何かございましたらよろしくお願いします。」

このように当初は労働審判には消極的だったお客様も労働審判を経験されてよかったとおっしゃっておられます。確かに、労働審判では、相手と対峙することになりますが、直接相手とやりとりすることはあまりなく、裁判官や労働審判委員を通じてやりとりをするため、そこまで大きなプレッシャーはないと思います。もちろん、弁護士が隣で最後までサポートします。

 

私は、福岡市内で弁護士業務を行っておりますが、現在、LINEやZOOMなど、オンラインでの打ち合わせにも対応できます。

そのため、佐賀などの福岡県外の方からのご依頼も柔軟に応じさせていただいておりますので、遠慮なくお問い合わせください。

 


 

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