【労働者側】福岡市で建設業を営む会社に対し残業代(割増賃金)を請求した事件で、請求額の88%を回収して解決した事例
事案の概要(残業代請求)
本件は、福岡市で建設業を営む会社に勤務していたお客様が未払残業代を請求した事案です。
お客様のお話では時間外労働をしていたにもかかわらず、相手方会社からはそれに見合う残業代が一切支払われていませんでした。
そのため、お客様が私に依頼をされ、残業代元金240万円が未払いであるとして支払いを求めました。
弁護士壇一也による弁護活動の成果
1 請求額
240万円
2 回収額
210万円(回収率:88%)
3 苦労ないし工夫した点
(1)最初の相談で行ったこと
私に相談に来られた時点で、お客様がタイムカードや給料明細を用意されていました。ただし、うち3ヶ月分のタイムカードは打刻していませんでした。
それを確認したところ、残業代の未払いがあることが確実であったため、残業代の概算をその場で計算したところ、200万円程度を請求できる見込みでした。
それをお客様にお伝えし、私が正式に依頼を受けた場合に要する弁護士費用についても詳細にご説明しました。
お客様からは、その場で正式にご依頼いただく旨のお返事をいただきました。
そこで、私は、まずは2年の時効を中断させるべく、相手方会社に対し内容証明郵便を発送しました。
(2)ご依頼後の弁護活動
そのうえで、正式に残業代を計算したところ、請求できる残業代元金は240万円程度になることがわかりました。
そこで、私は、相手方会社に対し、元金240万円のほか、遅延損害金の支払を求めて請求書を送付しました。
相手方会社は、タイムカードの打刻がない時間については時間外労働は認められないと反論してきました。
その後、お客様と打ち合わせを重ねたうえで、証拠に基づき反論を行いました。
その結果、相手方会社は、請求元金額の約88%にあたる210万円を支払う旨回答してきました。
それをお客様に伝えて協議したところ、早期解決のメリットも考慮して、未払残業代として210万円の支払を受けることで和解が成立しました。
このようにして最終的にはお客様が求めていた残業代の88%を回収することができました。私が依頼を受けてから3ヶ月半のスピード解決でした。
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