2020年07月13日
コラム
【団体交渉⑤:労働組合、ユニオン】団体交渉はどのように進められるか?参加者(出席者)や進め方の注意点は?(福岡の弁護士による無料相談受付中です)
こんにちは!福岡の弁護士壇一也です。
今回も前回に引き続き、団体交渉について説明します。
今回は、団体交渉は具体的にどのように進められるのかについてご説明します。
団体交渉の進め方
1 参加者をどうするか?
まず、団体交渉に参加するメンバーを確定する必要があります。
労働組合側からは、労働組合に加入した労働者の他に、組合の職員が数名参加するケースが多いです。場合によっては組合の職員が5名以上参加することもあります。
では、会社側は、参加者をどのようにすべきでしょうか。
基本的に誰が出席しなければならないというルールはありません。組合側からは会社の決定権がある者を参加させるように求められることが多いですが、それも絶対ではありません。
基本的には弁護士の他に、団体交渉で議題となっている問題に詳しい者(ただし管理職の立場にある者)が出席すべきと考えられます。
通常は、団体交渉を実施する前に弁護士と組合側で連絡を取り合って、双方の参加者を確認しあうことが多いです。
なお、組合側と会社側で人数をそれぞれ合わせる必要はありませんが、組合側の人数が多すぎるときは、会社側でも人数を増やすなりして極力人数が近くなるようにすることが効果的だと思われます。
2 団体交渉の進め方は?
通常は、団体交渉を申し入れた組合側から進め方についての案内がなされます。
組合側が提出した申し入れ書に沿って、会社側が回答することが通常です。この際、文書を組合側に差し入れることで回答することもありますし、口頭で回答をすることもあり、ケースバイケースです。
それについて、組合側からは反論がなされ、それに対し、会社側から再反論をする形で団体交渉は進んでいきます。
所要時間もケースバイケースですが、通常は、議題となっていた問題について議論が尽くされた時点まで行います。一般的には1~2時間程度であることが多いです。
1回の団体交渉で解決することは少なく、通常は、次回までに会社側でどのような解決にするか、1回目の団体交渉で回答できなかった事項について会社側で検討して次回までに回答するということになって、第2回目の団体交渉が開催されることが多いです。
会社としては、1回目の団体交渉の結果を踏まえて、2回目の団体交渉に向けた準備を行うことになります。
ここに述べたような団体交渉の進め方などの検討については、弁護士に相談されると、スムーズに進みます。
団体交渉の申し入れがなされたらできるだけ早く弁護士に相談されることをお勧めします。
団体交渉でお困りの方は遠慮なくご相談ください。弁護士壇一也は、これまで団体交渉を数多く取り扱い、豊富な経験を有しております。無料相談は随時受付中です。
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